【2020年度版】1,000万でIPOの当選確率をあげる方法!
2020.10.30
優遇措置のあるプログラムのどちらが当選確率が高いか分からないといった疑問を解決します。
- IPO資金が1,000万程あるけど有効な預け先や、運用の仕方がよくわからない。
- IPOの当選確率を少しでもあげる方法が知りたい。
- 優遇してくれるプログラムがあるのは知ってるけど複雑でよくわからない。
といった困りごとを抱えている方のために、いろいろ調べてみました。
結論から言いますと、SMBC日興証券の方に資金を集めた方がいいです。
その理由は、大和証券はIPOに参加できるだけの最低限の資金があれば、落選後の再抽選に参加できるからです。
一方、SMBC日興証券の場合は、落選後の再抽選に参加するためには、「預り資産の月末残高の3ヶ月平均」が250万以上必要です。(新規口座開設3ヶ月間は再抽選に参加できます。)
1,000万の資金があれば、大和証券とSMBC日興証券の両方でIPO優遇プログラムの当選確率アップをねらえます。
資金を置いておく必要がなければ、資金が必要なところに置いておくのが得策です。
以下で、その理由を説明していきます。
2019年で主幹事をつとめた証券会社トップ3
- 大和証券 21社
- SMBC日興証券 20社
- 野村證券 17件
以上のようになっており、大和証券とSMBC日興証券が上位を占めています。
野村證券はIPOに参加するさいの資金拘束がないので、入金は不要です。
大和証券とSMBC日興証券は資産残高におうじてIPO当選確率が変動するプログラムを実施しています。
IPOに使える資金が1,000万あり、資金の移動をすることによって両方の証券会社で当選確率をアップさせるステージを獲得できます。
まずはそれぞれの証券会社の概要を説明しましょう。
大和証券
まずは大和証券から説明します。
大和証券は預かり資産に応じて、3つのステージがあります。
月末資産残高が1,000万以上からステージがあがり、ステージがあがった後は1年間継続して適用されます。
しかも、残高が途中で下回ったとしてもステージはそのままなので、1度適用されればその資金を他に回すことができます。
大和証券はこれまで、ポイントプログラムというのがあって、そのポイントに応じてステージが適用されるという神プログラムがあったのですが、2021年3月に廃止になることが決定しています。
これからは月末の資産残高のみでステージが決まってきます。
最初の抽選は原則10〜15 %、再抽選の配分比率は10%が基準となっています。
2回抽選に参加できるということは、実質20〜25%の配分で当選の可能性があるということです。
大和証券のIPO抽選は資金の少ない参加者にとって、当選しやすい証券会社と断言できます!
資金が1,000万以上用意できる人はもっと有利に!
大和証券のステージは月末資産残高により判定し、翌月より適用されます。
しかも、1度適用されたステージは1年間継続して適用され、資産残高が下まわったとしても1年間はステージが変わることはありません。
つまり、1度資金を集め、ステージが適用されたら他の運用資金としてまわすことができます。
こんなに優遇してもらっていいのかと思うくらいの判定基準ですので、ポイントプログラムと同じように、いつかルールが変わってしまうのかと僕は個人的に思っていますが、今のところ変更はないみたいなので資金をなんとか集めて、ステージアップを狙っていきたいです。
SMBC日興証券
SMBC日興証券はIPO当選確率があがるステージが4つあります。
条件としては、月末残高3ヶ月の平均が250万または信用取引の建玉金額が250万以上でランクづけされます。
大和証券との大きなちがいは、再抽選に参加するのに大和証券は特に条件はなく、SMBC日興証券の場合は、ブロンズ以上のランクが必要ということです。
つまり、SMBC日興証券の再抽選に参加するためには、3ヶ月平均で250万以上お金を預けていないと参加できないということです。
250万以上の信用取引でも再抽選に参加できますが、普段、中長期取引をしている方にとってはリスクが高いですね。
IPO再抽選の当選確率
証券会社 |
再抽選の配分 |
必要資金 |
当選確率 |
大和証券 |
10% |
特になし |
1倍〜10倍 1,000万で3倍 |
SMBC日興証券 |
5% |
月末残高3ヶ月平均250万以上 |
1倍〜25倍 1,000万で5倍 |
1,000万のIPO資金が用意できる人は、大和証券とSMBC日興証券の両方で当選確率アップをめざしましょう!
結果
IPOにまわせる資金が1,000万ある人は再抽選に参加するのに資金のいらない大和証券でなく、SMBC日興証券に資金を預けてステージアップを狙うことをおすすめします。
大和証券でも、月末残高が1,000万あれば再抽選の当選確率があがるので一旦大和証券でランクアップさせてから、SMBC日興証券に資金をあずければ両方でステージのランクアップが狙えます。
大和証券は、1年間ステージが落ちることがないので、ランクアップ後は必要なところに資金を動かしても大丈夫です。
ただし1年後には、月末残高を1,000万以上にしないとステージをキープできないので注意です。
大和証券とSMBC日興証券にしぼって説明しましたが、ネット証券会社最大手のSBI 証券に資金を預けるという方法も考えられます。
SBI証券のIPO抽選は預けた金額が多いほど、当選確率がアップします。つまりお金持ち優遇の制度なので1,000万程度の資金では勝負にならないといった印象です。3,000万以上預けている参加者がゴロゴロいるとか、500万預けているがいっこうに当たらないという話が聞かれるので、まんざら嘘とも言えないでしょう。僕自身も、1,000万を1年間ほど預けましたが、かすりもしなかったので他の方法を探すようにしました。
まとめ
- IPO資金として1,000万用意できる人はSMBC日興証券のステージ抽選でランクアップを狙いましょう。配分5%の再抽選に参加でき、抽選投票数が5票になり当選確率がアップします。
- 大和証券も1,000万でIPO抽選が有利になるプログラムがあります。資金は月末に1度預けると、そのステージが1年間維持されるので、ステージが確定したら資金を移動させることができます。
- 大和証券でステージを獲得したあと、SMBC日興証券でランクアップさせることも可能です。資金を移動させることによって両方でIPO抽選の当選確率をあげることができます。1,000万の資金を用意できる人は狙ってみましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
この記事が少しでもみなさんのお役にたてればうれしいです。
ではまた。
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