株主優待に興味があるけど何に投資してよいかわからない。
投資資金があまりないので効率よく株主優待を獲得したい。
と困っている方は多いのではないのでしょうか。
今回は私ゆうとまが自分自身で投資をしており、家族が4人いれば株主優待を効率よくもらえる銘柄を紹介します。
株主優待は株数に応じて比例しない
題名で「家族4人で」とありましたが、なぜと思った方もいたのではないでしょうか。
結論からいうと申込口数が多いほうが同じ金額を株主優待に投資するなら、より多くの優待をもらえるからです。
その理由をこれから説明していきます。
株主優待を実施している企業は約1,500社あるのですが、ほとんどの企業では保有株数に応じて優待の内容が比例していません。
一例をあげると、以下がビックカメラの優待内容です。
基準日 | 100株〜 | 500株〜 | 1000株〜 | 10000株〜 |
2月末日 | 2,000円 | 3,000円 | 5,000円 | 25,000円 |
8月末日 | 1,000円 | 2,000円 | 5,000円 | 25,000円 |
基準日が2月末日の場合、最低100株あれば2,000円の優待券がもらえます。
500株の場合、3,000円です。
100株で2,000円なら500株で5倍の10,000円もらえてもよさそうですが、その他の株主優待の場合でもほとんどのケースで保有株式の数に対して優待の内容が比例していません。
なぜ比例しないのか?
ではなぜ内容が保有している株式数に対して優待の内容が比例していないのでしょうか。
その原因は、株主優待の権利を得るために「つなぎ売り」という手法があるからです。
つなぎ売り
つなぎ売りとは簡単にいうと、
売りと買いを注文しておいて、優待の権利が確定したあとに相殺する取引のことです。
この取引のメリットは、同時に売りと買いを注文しているため相場が急に変動しても多大な損をしないということです。
損をすることなく、株主優待の権利を得られるのでとても人気の高い手法となっています。
わずかな金利手数料はかかりますが、相場の急な変動に比べれば傷は浅くすみます。
詳しいやり方はこちらを参考にしてください
つなぎ売りは競争が激しい
損することなく株主優待を得られるので、近年では人気が高まっていて競争が激しくなっています。
つなぎ売りをするには、まず売り注文と買い注文を同時にださないといけません。
売り注文をする際に信用取引で注文を行います。
信用取引には一般信用と制度信用があって、つなぎ売りをする際は、通常一般信用取引を使います。
信用取引の売り注文をする際に、証券会社から株式を借りないといけないのですが、
一般信用の場合は、直接証券会社から借りることができ、
制度信用の場合は、証券会社が借りてきた株式をさらに借りるイメージです。
証券会社が保有する株式には数に限りがあり、多くの人が同じ銘柄を借りようとする場合、
借りようとしても借りることができないということが、つなぎ売りをするときによく起こります。
私ゆうとまも「つなぎ売り」をためしてみた時期があったのですが、人気銘柄となると早い時期になくなってしまい、取引ができないという状態が頻繁に発生していました。
競争はげしすぎ!
競争がはげしいと早い時期につなぎ売りをしないといけないのですが、
信用取引で株式を借りている期間は、金利手数料が発生し労力のわりにあまり利益がでないかむしろマイナスということになってしまいます。
これではやってる意味ないですよね。
いっぽう一般信用の他に制度信用という取引があるのですが、
制度信用取引を使えば、証券会社が借りてきた株式を借りることになるのでより確実に取引はできるのですが、「逆日歩(ぎゃくひぶ)」が発生するというリスクがでてきます。
制度信用は逆日歩のリスクあり
逆日歩とは簡単にいうと、信用取引の売り方が負担する事前に想定できないコストです。
制度信用取引は確実性はありますが「事前に想定できない」コストが発生する可能性があるので逆に損をしてしまうということになりかねません。
人気銘柄となるとこの逆日歩が発生する確率が高まります。
つなぎ売りをしようとする場合、同じような取引が集中しますので逆日歩が発生するリスクがさらに高くなります。
逆日歩は「事前に想定できない」コストなので、不確実性を許容できないという人には制度信用でつなぎ売りをするのはおすすめできません。
家族口座を利用すると資金効率UP!
つなぎ売りで株主優待を獲得しようとすると競争が激しくなっているため金利や逆日歩といったコストがかかり、あまりお得な方法とはいえなくなってきています。
前置きが長くなりましたが、私ゆうとまも実践している正攻法でなるべくお得に株主優待を得る方法を紹介します。
最初にもいいましたが、株主優待は保有する株式数と優待の内容はほとんどの銘柄で比例しないので少ない株数でより効率よく優待を得ようとするならば口座数を増やすのが得策です。
家族で口座を複数持って、同じ銘柄を所有していれば人数分の株主優待が受けることができます。
夫婦2人、子供2人であれば最大4口座持つことができます。
未成年口座はジュニアNISA口座を開設する必要があります。
ジュニアNISAの口座開設は2023年で終了が決定していますので興味あるかたは今のうちに口座開設がおすすめです。
おすすめ株主優待
ビックカメラ(3048)
優待内容名 | 優待獲得株数 | 備考 | その他 |
買物優待券(1,000円) | 1枚 | 100株以上 | 8月のみ |
2枚 | 500株以上 | ||
5枚 | 1,000株以上 | ||
25枚 | 10,000株以上 | ||
買物優待券(1,000円) | 2枚 | 100株以上 | 2月のみ |
3枚 | 500株以上 | ||
5枚 | 1,000株以上 | ||
25枚 | 10,000株以上 |
(参照2021-1-23)
最低100株保有で株主優待が得られます。
家族4人口座を持って株式を保有していれば、年間12,000円分の優待を得られます。長期保有でさらにお得です。
日本BS放送(9414)
優待内容名 | 優待獲得株数 | その他 |
1,000円相当の「ビックカメラ」商品券 | 100株以上 | 2月 |
最低100株保有で1,000円商品券、家族4人で年間4,000円分!
商品券なので使用期限がありません。1年以上保有でさらにお得。
イオンモール(8905)
優待内容名 | 優待獲得株数 | 備考 | その他 |
イオンギフトカードまたはカタログギフト | 3,000円相当 | 100株以上 | 2月 |
5,000円相当 | 500株以上 | ||
10,000円相当 | 1,000株以上 |
最低100株保有で3,000券ギフトカード、家族4人で年間12,000円分。
ギフトカードなので使用期限がありません。
イオンモールのほか、イオングループ、マックスバリューでも使えるので使い勝手がいいです。
全国保証(7164)
優待内容名 | 優待獲得株数 | その他 |
3,000円相当のクオカード | 100株以上 | 3月 |
最低100株保有で3,000円クオカード、家族4人で年間12,000円分。
1年以上の長期保有でさらにお得!
やまや(9994)
優待内容名 | 優待獲得株数 | 備考 |
3,000円相当の優待商品券 | 100株以上 | 3月・9月 ※自社店舗にて利用可 |
最低100株保有で年2回の3,000円商品券、家族4人で年間24,000円分。
家飲みが多い人におすすめです。
アルペン(3028)
優待内容名 | 優待獲得株数 | その他 | |
優待券 | 2,000円相当 | 100株以上 | 6月・12月 |
5,000円相当 | 500株以上 | ||
7,500円相当 | 1,000株以上 |
最低100株保有で年2回の2,000円商品券、家族4人で年間16,000円分。
オートバックス(9832)
優待内容名 | 優待獲得株数 | その他 | |||
自社グループギフトカード | 1,000円相当 | 100株以上 | 3月・9月 | ||
5,000円相当 | 300株以上 | ||||
1,000株以上 | 1,000株以上 |
以上7銘柄を紹介しましたが、株式投資には当然リスクがともないますので、最終的な判断は自分でしなければなりません。
株主優待は業績が悪くなれば、すぐに廃止になることがよくあるので今後の業績動向をチェックするようにしましょう。証券会社の個別銘柄のデータを見れば過去5年くらいの業績と今後の予測くらいはすぐに確認できるので傾向だけでも把握しておいたほうがいいですよ。
まとめ
- 株主優待は株数に応じて比例しない
- 株主優待をリスクなしでゲットできるつなぎ売りはおすすめしない
- 家族口座を利用して口座数分の株主優待が獲得できる
- 投資は自己判断
- 株主優待は業績しだいでなくなりやすいため、業績もチェックしましょう
以上いかがでしたでしょうか。
株主優待だけをねらって投資をするというのは個人的にあまりおすすめできないのですが、
何よりも妻の反応がいいので続けています。
家庭円満にもつながると本気で思っているので皆さんもぜひお試しください。
ただし株式のリスクには注意しましょう。
ではまた。
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